平成23年度北海道支部学術講演会・研究発表会・受賞

過去の行事

第1回学術講演会

  1. 講演名:核融合ブランケット研究開発の最前線
  2. 日時:平成23年7月14日(木) 10:20〜11:30
  3. 場所:工学部A棟4階 A4-28
  4. 講師: 秋場 真人 博士 (日本原子力研究開発機構)
  5. 講演要旨:
    日本原子力研究開発機構では、ITERのテストブランケットモジュールとして、固体増殖水冷却ブランケットを研究開発している。このブランケットに関して、世界トップレベルの成果を挙げており、核融合炉に向けて大いに貢献すると期待されている。ITER用ブランケット研究の国際状況、我が国のブランケット研究の状況、核融合炉に向けたブランケット研究」計画などを紹介して頂く。本講演は日本原子力研究開発機構の大学公開講義として実施される。
  6. 世話人:日野友明 (電話:011−706−7195) (工学研究院・プラズマ物理工学研究室)

第2回学術講演会

  1. 講演名:核融合炉材料研究開発の最前線
  2. 日時:平成23年7月14日(木) 11:30〜12:40
  3. 場所:工学部A棟4階 A4-28
  4. 講師: 中村 和幸 博士 (日本原子力研究開発機構)
  5. 講演要旨:
    核融合炉では、中性子による放射化が低い低放射化材料を使用する。我が国とEUが中心となり、この研究開発を国際協力で進めている。優れた先進材料の開発と強力中性子発生用加速器の開発が大きく進展している。本講演では、核融合材料について、及びそのための研究開発の世界状況を紹介する。本講演は、日本原子力研究開発機構の大学公開講座として実施される。
  6. 世話人:日野友明 (電話:011−706−7195) (工学研究院・プラズマ物理工学研究室)

第3回学術講演会

  1. 講演名:核融合プラズマ計測のためのイメージングボロメーター開発
  2. 日時:平成23年7月22日(金) 15:00〜16:10
  3. 場所:工学部A棟4階 A4-63
  4. 講師: B. Peterson 教授(核融合科学研究所)
  5. 講演要旨:
    核融合炉からの輻射損失パワーの計測のため、ボロメータが使用されてきた。講師は、輻射の2次元プロファイルを測るためイメージングボロメーターを世界で初めて作製し、その計測に成功した。更に種々の工夫を取り入れて性能を向上させている。計測原理も含め、このプラズマ計測法の進展について紹介する。
  6. 世話人:日野友明 (電話:011−706−7195) (工学研究院・プラズマ物理工学研究室)

第4回学術講演会

  • 日時:平成23年8月5日(金) 15:00〜16:30
  • 場所:工学部A棟4階 A4-67
    • 講演名:壌空気中のラドン放射能濃度を 地域の代表値として精度よく求めるには?
    • 講師:Dr. Janja Vaupotic, Associate Professor (Jozef Stefan Institute, Ljubljana,Slovenia)
    • 講演要旨:
      天然放射性核種ラジウムの壊変生成物、ラドンは放射性気体であり、地表面下から地上環境への輸送過程は地球物理、水文あるいは気象パラメータにより大きく変動する。ラドンの測定法に関してはこれまで多くの手法が確立しているが、フィールドにより地域特有の代表値を精度よく求めるために多くの努力が必要とされる。本講演では、スロベニア国内で得られた土壌中のラドンポテンシャルマップについて紹介するとともに、土壌空気の採取法、異なる機器の比較をはじめ、特に土壌湿度の測定値におよぼす影響について検討した結果を議論する。
    • 講演名:洞窟空気の換気状態のトレーサーとしてのラドン
    • 講師: Dr. Asta Gregoric, PhD. student(ibid.)
    • 講演要旨:
      ラドン(222Rn)は半減期3.8日の放射性気体で、換気状態の悪い地下空・Eヤに高濃度で存在する。スロベニアにおける代表的な観光洞窟であるPostojna Caveの2か所にラドンプローブを設置し、2005年以来連続測定を継続しているが、2010年から新たに2ヵ所の観測ポイントを加えて測定を開始し、洞窟内におけるラドン濃度の比較および変動におよぼすファクターを検討した。また、活断層にを横切ってできた別の鍾乳洞(Kostanjevica Cave)に同様なラドンプローブおよびCO2プローブを設置し、3次元地震計のデータとともにこれらの気体の挙動を解析し、特に外気温と大気圧がラドン濃度におよぼす影響を明らかにすることを目的としている。
  • 世話人:藤吉 亮子 (電話:011−706−6675)
    (工学研究院・量子理工学専攻・量子放射線科学研究室)
  • e-mail:fuji@qe.eng.hokudai.ac.jp (スパム対策のため@は全角にしております)