平成28年度北海道支部学術講演会・研究発表会・受賞

過去の行事

受賞

    原子力学会北海道支部第34回研究発表会・プラズマ・核融合学会北海道地区研究連絡会第 20回研究会において優秀な研究発表を行った3名を以下のように表彰しました。

    支部奨励賞
    北城諒一(北大・原子力環境材料学研究室)
     「人工および天然バリア材におけるヨウ化物イオンの拡散機構」

    支部奨励賞
    横川航平(北大・量子ビーム応用計測学研究室)
     「低エネルギー陽子線領域でのスポットスキャニング照射における変形ブラッグカーブを用 いた均一な三次元線量分布の作成」

    支部奨励賞
    鈴木祐太(北大・プラズマ物理工学研究室)
     「Li 2 TiO 3 の組成変化及び欠陥生成が重水素脱離挙動に与える影響」

    hyoushou

第5回学術講演会

  1. 項目:豊田ビームラインでの放射光3D材料強度評価
  2. 日時:平成29年2月23日 (木) 13:00-14:30
  3. 場所:北海道大学工学部 A棟4階A4-63室
  4. 講師:瀬戸山 大吾 氏 (株)豊田中央研究所
  5. 場所:北海道大学工学部 A棟4階A4-63室
  6. 講演要旨:
    材料内部の変形挙動を3次元的に、そしてできるなら非破壊的にとらえ、 微視的構造と巨視的な強度特性との関連性を把握することは部品と材料の開発に重要である。 (株)豊田中央研究所では(独)理化学研究所と(財)高輝度光科学研究所の協力の下、 Spring-8にビームラインBL33XU(豊田ビームライン)を設置し2009年より運用を開始している。 豊田ビームラインでは、自動車等に使われる部品や材料の強度を非破壊評価する手法を開発してきた。 本公演では、
    ・材料内部の3次元結晶方位マッピングを可能にする走査型3DXRD顕微鏡法および結晶塑性有限要素法との複合的解析
    ・部品内部の局所ひずみ分布を評価する自転・公転型スパイラルスリット
    ・放射光ラミノグラフィを活用した損傷過程の追跡法
    による計測解析の事例を紹介する。

    世話人:助教 佐藤 博隆
    (北海道大学 大学院工学研究院 量子理工学部門)

第2回特別学術講演会

  1. 題目:原子力の今後の役割と課題
  2. 日時:平成29年2月22日 (水) 15:45-16:45 (研究発表会終了後)
  3. 場所:北海道大学工学部A棟4階 A4-63室
  4. 講師:上塚 寛 氏 (公益財団法人放射線計測協会 理事長)
  5. 講演要旨:
    東京電力福島第一原子力発電所事故により国民の原子力への信頼は失墜し、その信頼 回復は至難である。しかし、我が国のみならず世界の将来を考えるとき、地球温暖化 抑制やエネルギー供給安定性等の観点で、人類の英知が生み出した「原子力」を賢く 利用することは重要であろう。本講演では、容易に入手できるデータを基に、人口問 題、エネルギー問題、地球温暖化などを概観し、原子力の今後の役割と課題を考えた い。
    座長:教授 鵜飼 重治
    (北海道大学大学院工学研究院)
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第4回学術講演会

  1. 題目:アクチノイド溶液化学と放射性廃棄物処分
  2. 日時:平成29年1月20日(金)15:00〜17:30
  3. 場所:北海道大学 高等教育推進機構 S8教室
  4. 講師:佐々木 隆之 氏 京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻 教授
  5. 講演要旨:
    使用済み核燃料にはウラン以外の多種多様な放射性核種が含まれ、特にアクチ ノイド元素は多くがアルファ核種で比較的長い半減期を有します。燃料再処理に よって生じる放射性廃棄物を地層処分して極めて長い時間を経ると、地下水に 徐々に溶け出して一部は生物圏まで到達するため、様々な地下水条件でのアクチ ノイドの挙動予測が重要です。本講演ではこうした検討の基礎となる錯生成反応 や溶解度などの溶液化学について、この分野における第一人者である佐々木隆之 氏に解説していただきます。地層・E・ェ安全評価における溶液化学の役割や福島第 一原発で発生したデブリ燃料の処理処分に関心がある技術者・学生にとって、基 礎を学ぶ良い機会となることが・待されます。
    世話人:教授 小崎 完
    (北海道大学大学院工学研究院エネルギー環境システム部門)

第3回学術講演会

  1. 題目:原子力発電プラントにおける核燃料の燃焼計算と廃止措置のための放射化計算
  2. 日時:平成28年12月16日(金)14:00〜16:00
  3. 場所:北海道大学 高等教育推進機構 S8教室
  4. 講師:奥村 啓介 氏 日本原子力研究開発機構(JAEA) 福島研究開発部門
    廃炉国際共同研究センター(CLADS)燃料デブリ取扱・分析ディビジョン 線量評価・ 計量管理グループ リーダー
  5. 講演要旨:
    原子力発電プラントの運転により発生する使用済み核燃料を適切に処理・保管・処分す るためには、それに含まれる種々の放射性核種の量(インベントリ)を精度良く知ること が極めて重要です。また、寿命を迎えたプラントの廃止措置を行うにあたっては、発生す る放射性廃棄物の物量について、やはり精度良く知ることが重要となります。本講演では 、これらのために必須となる、核燃料の燃焼計算とプラント構造物の放射化計算の基礎を 、この分野における第一人者であるJAEAの奥村氏に解説していただきます。原子力発電 プラントの廃止措置、また、過酷事故を起こした福島第一原子力発電所の廃止措置につい て関心を持つ技術者・学生にとって、基礎を学ぶ良い機会となることが期待されます。
    世話人:准教授 千葉 豪
    (北海道大学大学院工学研究院エネルギー環境システム部門)

第2回学術講演会

  1. 日時:平成28年8月23日(木)9:00〜10:30, 10:45〜12:15
  2. 場所:北海道大学工学部A棟3階71室(A3-71)
  3. 題目・講師:
    (1)福島第一原子力発電所の汚染水処理への東芝の取り組み
       講師:池田 昭 氏
       (東芝 原子力化学システム設計部 化学システム設計第一担当 グループ長)
    (2)福島第一原子力発電所の汚染水保管タンクの緊急設置における東芝の取り組み
       ・u師:樽見 哲史 氏
       (東芝 原子力フィールド技術部 フィールド技術第二担当 主務)
  4. 講演要旨:
    福島第一原子力発電所の廃炉に向けた取り組みのうち、とくに東芝が担当している汚染 水処理関連した近況ならびにその課題を報告する。
    世話人:教授 小崎 完
    (北海道大学大学院工学研究院エネルギー環境システム部門)

第1回学術講演会

  1. 題目:福島第一原子力発電所の最新の知見と過酷事故解析
  2. 日時:平成28年7月7日(木)14:40〜16:15
  3. 場所:北海道大学工学部A棟3階71室(A3-71)
  4. 題目・講師:
    (1)INSSに於けるMAAPコードによる過酷事故解析        山本 泰功(INSS)
    (2)福島第一原子力発電所の格納容器リークの要因分析と対策 奈良林 直(北大)
    (3)福島第一原子力発電所の炉心溶融とセシウム同位体比   千葉  豪(北大)
  5. 講演要旨:
    福島第一原子力発電所の最新のデータに基づく事故の要因分析と事故解析コードについ て講演発表を行い、事故の要因とその対策研究について知見を深める。
    世話人:教授 奈良林 直
    (北海道大学大学院工学研究院エネルギー環境システム部門)

見学会

  1. 日時:平成28年7月4日(月)〜5日(火)
  2. 見学場所:日本原子力研究開発機構 幌延深地層研究センター
  3. 経由地:オトンルイ風力発電所、サロベツ原生花園
    (*当初予定していた石炭露天掘りの見学は、前日の長雨で中止となった)
  4. 参加人数: 26名(内,学生は22名、外国人研究者2名、引率2名)
  5. 共催:国際原子力人材育成イニシアティブ事業「オープン教材の作成・活用による実践的 原子力バックエンド教育」
  6. スケジュール
    7月4日(月)スケジュール
    時間 内容
    8:00 北大工学部 正面玄関 発
    11:30 〜 13:00 道の駅おびら鰊番屋にて昼食
    15:30 〜 15:45 幌延町オトンルイ風力発電所 立寄り
    16:00 〜 16:50 サロベツ原生花園 立寄り
    (泥炭掘削現場の見学)
    17:10 豊富町ニュー温泉閣ホテル 着
    18:00 〜 19:00 事前勉強会
    19:00 〜 夕食、就寝
    7月5日(火)スケジュール
    時間 内容
    8:45 豊富町ニュー温泉閣ホテル 発
    9:00 JAEA幌延深地層研究センター ゆめ地創館 着
    9:00 〜 13:00 ・概況説明
    ・入坑時の注意
    ・地下350m坑道 見学
    ・地層処分実規模試験施設 見学
    ・ゆめ地創館 見学
    ・質疑応答
    13:05 〜 14:20 トナカイ観光牧場にて昼食
    19:00 北大工学部 正面玄関 着

    kengaku

原子力オープンスクール

  1. 項目:原子の不思議体験コーナー
  2. 日時:平成28年6月4日 (土) 10:00-16:15
  3. 場所:北海道大学工学部 1階 B11講義室前
  4. 備考: 申込不要、参加費無料
  5. 内容
     10:00 〜 16:15 展示・体験実験
  1. 項目:アトムスクール体験入学
  2. 日時:平成28年6月4日 (土) 12:50-16:15
  3. 場所:北海道大学工学部 1階 B11講義室
  4. 備考: 要事前申込、参加費無料
  5. 内容
    12:00 〜 12:50  受付 (工学部 1階 B11講義室前)
    12:50 〜 13:00  開校式
    13:00 〜 13:40  『「正しい知識」って何? エネルギー・原子力・放射線』
         講師:北海道大学大学院工学研究院 千葉 豪 先生
    13:45 〜 15:15  『放射線が目で見える?』 〜霧箱製作体験実験〜
    15:20 〜 15:35  修了証・早E与式
    15:40 〜 16:15  施設見学 (超高圧電子顕微鏡施設)
  6. お問い合わせ:
    田中 真悟(電話:011−706−6704 )(tanaka-shingo(a)eng.hokudai.ac.jp)
    (北海道大学 大学院工学研究院 エネルギー環境システム部門)
  7. atom_school
    ポスター(pdf)

第6回定時支部大会

  1. 日時:平成28年5月18日(水)15:00〜16:00
  2. 場所:札幌市北区北13条西8丁目 北海道大学工学部A棟4階A4-63室
  3. 議事予定:
     ・平成27・28年度の事業・予算について
     ・平成28年度新役員紹介
     ・支部功労賞表彰式 :
    鬼柳義明氏(北海道大学名誉教授)
       佐藤正知氏(北海道大学名誉教授)
  4. 備考:
    当日、懇親会を開催いたします。
    準備の関係上、懇親会にご出席いただけます方は、
    5月9日(月)までに庶務幹事・三輪修一郎( smiwa(a)eng.hokudai.ac.jp )まで
    ご連絡いただきますようお願い致します。

    懇親会
     日時:5月18日(水)18:00〜20:00
     場所:札幌市北区北11条西8丁目 北海道大学ファカルティハウス「エンレイソウ」
     会費:4,000円(予定)

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    懇親会ご出席確認欄

    お名前:
    ご所属:

    懇親会:出席
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第1回特別学術講演会

  1. 題目:福島原発事故により放出された放射性セシウムの環境中における移行挙動
  2. 日時:平成28年5月18日(水)16:15〜17:30
  3. 場所:北海道大学工学部A棟4階A4-63室
  4. 講師: 長尾誠也氏(金沢大学教授)
  5. 講演要旨:
    2011年3月の福島原発事故後の陸域・海洋環境における二次的な放射能汚染の拡大状況を把握することは,対象とする地域の生態系・農・・Y物への影響評価とともに,除染対策計画の策定や居住環境の現状と将来予測に必要な基礎データの蓄積・ノ繋がる。本発表では,2011〜2014年の観測結果を基に137Csの福島県内河川水系での移行挙動, 海洋環境での海水と海底堆積物での分布とその時空間分布の変動について発表する。