平成29年度北海道支部学術講演会・研究発表会・受賞

過去の行事

日本原子力学会北海道支部平成30年度事業実施報告


行事計画数実施数実施期間
定時大会115月25日
支部幹事会2程度4回(予定;うちメール審議3回)3/30, メール審議:9/20、11/24、11/27
特別学術講演会226月19日
学術講演会10程度9(12/14, 12/18に予定)
原子力オープンスクール326/3, 7/5
見学会10 
研究発表会11 

第7回定時支部大会

  1. 日時:平成29年5月25日(木)15:00〜16:00
  2. 場所:札幌市北区北13条西8丁目 北海道大学工学部A棟4階A4-63室
  3. 報告・議題:
     ・平成28年度事業報告・決算報告
     ・平成29年度事業実施案・予算について
     ・平成29年度新役員の選任
     ・支部規約・支部表彰内規の改訂について
     ・支部功労賞表彰 杉山憲一郎 氏 (北海道大学名誉教授)
  4. 表彰写真

第1回特別学術講演会

  1. 日時:平成29年5月25日(木)16:15〜17:30
  2. 場所:北海道大学 工学部 A4-63会議室
  3. 講師:海・・勝 氏 (東京電力HD(株)・原子力運営管理部防災安全グループ)
  4. 演題:福島第一原子力事故の教訓を踏まえた東京電力の取組
  5. 世話人:北海道大学・大学院工学研究院 富岡 智教授
  6. 講演概要:
    2011年3月11日東日本大震災の影響を受けて福島第一において原子力事故が発生したが、その直接的な原因と原子力事業者として東京電力が不足していたことについて紹介する。次に、事故の教訓を踏まえた東京電力の取組として、柏崎刈羽原子力発電所における各種安全対策の取組状況、および組織内の問題を改善するための原子力安全改革プランの進捗状況について紹介する。最後に、廃炉措置に向けた福島第一の現状について紹介する。

第2回特別学術講演会

  1. 日時:平成30年2月19日(月) 15:45〜16:45
  2. 場所:北海道大学 工学部 A4-63室
  3. 講師:高木 浩一氏(岩手大学理工学部システム創成工学科 教授)
  4. 演題:高電圧プラズマの農水食分野での利用とその国際共働
  5. 座長:北海道大学・大学院工学研究院 佐々木 浩一 教授
  6. 参加者数:29名

原子力オープンスクール

    第1回
  1. 日 時:平成29年6月3日(土) 10:00〜16:15
  2. 場 所:北海道大学工学部B11教室 及び B11教室前廊下
  3. 内 容:放射線に関する講義の放映、展示、体験実験(霧箱)、施設見学
  4. 参加者:体験実験約80名、原子の不思議体験コーナー約300名(WENアンケートによる)、施設見学72名
  5. 主催:日本原子力学会北海道支部
  6. 共催:北海道大学工学部、日本アイソトープ協会放射線安全取扱部会北海道支部
  7. 協力:WEN(Women's Energy Network)、工学祭実行委員会
    • 原子の不思議体験コーナー(B11教室前廊下)
      10:00〜16:15 展示・実験(大型霧箱装置,PWR実動模型,WENによる展示)
    • 体験実験、講義放映 (B11教室)
      10:30-15:30 体験実験(随時受付)
    • 施設見学 (超高圧電子顕微鏡室)
      10:30-16:15 随時受付(計7回ツアー)
    第2回
  1. 日 時:平成29年7月5日(水)
  2. 場 所:北海道大学工学部
  3. 内 容:講義、体験実験(霧箱製作)
  4. 参加者:北海道中標津町立中標津中学校3年生10名
  5. 主催:日本原子力学会北海道支部、北海道大学大学院工学研究院エネルギー環境システム部門
       北海道大学大学院工学研究院量子理工学部門
    第3回
  1. 日 時:平成29年9月8日(金)
  2. 場 所:北海道大学工学部
  3. 内 容:講義、体験実験(霧箱製作)
  4. 参加者:札幌藻岩高等学校1年生30名(札幌藻岩高等学校の「環境教育講座」の一環として実施)
  5. 主催:日本原子力学会北海道支部、北海道大学大学院工学研究院エネルギー環境システム部門
       北海道大学大学院工学研究院量子理工学部門

学術講演会

    第1回
  1. 日時:平成29年6月13日(火)10:30-11:30
  2. 場所:北海道大学工学部B11
  3. 題目:女川原子力発電所の安全性向上に向けた取り組み
  4. 講師:
  5.  東北電力梶@原子力部 栗原 宏史 氏
            人財部 近藤 大輔 氏
  6. 講演概要
     平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の震央から最も近い女川原子力発電所における被害の 状況と,被害を最小限にとどめることに繋がった東北電力の災害に対する考え方,備えをご紹介いただくととも に,福島の事故を二度と起こさないとして原子力規制委員会が定めた世界最高水準を目指す新規制基準への東北 電力の対応状況についてもご説明いただきます。  あわせて,女川,東通原子力発電所を運営する東北電力,原子力部門の業務についてもご説明いただきます。
  7. 共催:原子力支援社会基盤技術分野分野(寄附分野)
  8. 世話人:北海道大学・大学院工学研究院・エネルギー環境システム部門 小崎 完 教授
  9. 参加者数:63名
    第2回
  1. 日時:平成29年7月6日(木)13:00-14:30
  2. 場所:北海道大学 高等教育推進機構 S8教室
  3. 題目:我国の原・Eq炉廃止措置の現状と重要施策のポイント
  4. 講演者:
  5.  佐藤 忠道 氏
     原電エンジニアリング(株)顧問
     原子力デコミッショニン・O研究会事務局長
  6. 講演概要
     プラントライフを終えた原子力発電所の廃止措置が日本でも本格的に始まろうとしており、今後、円滑かつ合理的に廃止措置を進めることが重要となります。  本講演では、日本及び諸外国における廃止措置の動向についてご説明いただくとともに、工程、規制、技術、財源の確保、廃棄物対策など日本における廃止措置の取組み、廃止措置を円滑に進めるために重要なポイントについて解説していただきます。さらに、過酷事故で停止した福島第一原子力発電所について、寿命を全うした発電所の廃止措置との違い、留意事項をお話いただきます。
  7. 世話人:北海道大学・大学院工学研究院・エネルギー環境システム部門 渡邊 直子 准教授
  8. 参加者数:25名
    第3回
  1. 日時:平成29年7月6日(木)16:30-17:30
  2. 場所:北海道大学工学部R棟2階R208会議室
  3. 題目:Magnetic properties of PLD thin films and ion irradiation induced modification of nano magnetism
  4. 講演者:
  5.  Jyoti Ranjan Mohanty 氏
     インド工科大学ハイデラバード校
  6. 講演概要:
     日本のJICAの支援で整備が進められているインド工科大学ハイデラバード校と北大が昨年末に協定を結んだことから、JICAのフレンドシッププログラムで北大に短期滞在して超高圧電子顕微鏡で微細組織解析やイオン照射による磁性薄膜のナノ構造化と磁気特性の相関について研究を行っているJyoti Ranjan Mohanty博士に講演をお願いしました。
  7. 世話人:北海道大学・エネルギー・マテリアル融合領域研究センター 柴山 環樹 教授
  8. 参加者数:20名
    第4回
  1. 日時:平成29年7月10日(月)13:00-14:30
  2. 場所:北海道大学工学部C308室
  3. 題目:ある技術者から見た原子力事業
  4. 講演者:
  5.  吉津 達郎 氏
     日立GEニュークリア・エナジー(株)
    原子力エンジニアリング・調達本部
  6. 講演概要:
     日本国内では、より安全な原子力発電所とするための新規制基準に適合させるための対応が行われている。この適合さ・ケるための対応は、非常に膨大な量の困難な作業であるが、日本の基幹エネルギーの一つである原子力を利・pするためには、避けては通れない作業である。 一方、・サ在日立製作所は、初の海外事業として、英国に原子力発電所を建設する準備を進めている。一見華やかに映る海外事業は、実際には非常に手間がかかる地道な作業の連続である。しかし、最新鋭の原子力発電所を望む英国の方のためにも完遂しなければならない事業である。 本講演では、国内の新規制基準対応と英国事業に携わっているある技術者の視点から、原子力事業の現状を紹介する。
  7. 共催:原子力支援社会基盤技術分野分野(寄附分野)
  8. 世話人:北海道大学・大学院工学研究院・エネルギー環境システム部門 小崎 完 教授
  9. 参加者数:29名
    第5回
  1. 日時:平成29年9月11日(月)16:00-17:00
  2. 場所:北海道大学工学部R棟2階R208会議室
  3. 題目::オーステナイト系ステンレス鋼のレーザー・電子同時照射による欠陥形成・成長のその場観察
  4. 講演者:
  5.  Yang Zhanbing 氏
     北京科技大学
  6. 講演概要:
    北大と大学間協定を結んで30年になる北京科技大学から短期滞在して超高圧電子顕微鏡で微細組織解析や電子・レーザー同時照射による鉄鋼材料中の欠陥形成と成長について研究を行っているYang Zhanbing博士に講演をお願いしました。
  7. 北海道大学・エネルギー・マテリアル融合領域研究センター 柴山 環樹 教授
  8. 参加者数:10名
    第6回
  1. 日時:平成29年9月27日(水)16:30-17:30
  2. 場所:北海道大学工学部A3-71室
  3. 題目:原子力分野における混相流研究と今後の展開
  4. 講演者:
  5.  三輪 修一郎 氏
     北海道大学大学院工学研究院
  6. 講演概要:
     異なる物性を持つ流体が複雑に混在し合う混相流は,工業分野や自然環境において広く見られる現象である. 特に,気相と液相により形成される気液二相流の理解は,原子力システムの制御と安全設計を行う上で極めて重 要となる.原子力システム安全工学研究室では企業や海外機関との連携を通じ,気液二相流現象の様々な課題に 取り組んできている.
     本講演においては,
    ・過酷事故対策研究(静的注水系,デブリ拡がり挙動予・ェ・j
    ・気液二相流の基礎研究(気泡巻き込み現象,流体励起振動)
    についての研究紹介を行うとともに、これまでに得られた成果・知見を報告する.
  7. 世話人:北海道大学・大学院工学研究院・エネルギー環境システム部門 小崎 完 教授
  8. 参加者数:16名
    第7回
  1. 日時:平成29年11月17日(金)15:00-16:00
  2. 場所:北海道大学工学部A1-17室
  3. 題目:環境中の炭素循環と炭素同位体
  4. 講演者:
  5.  ニーベス オグリンク教授
     ジョゼフ ステファン研究所
    スロベニア
  6. 講演概要:
     環境中に存在する炭素について、その発生源、動きおよび起源を明らかにするために用いられる炭素同位体の有用性および最近の成果を解説する。主なトピックスとして、
    i)大気中の同位体レコードから気候変動を読み取る、
    ii)海洋環境中の同位体の挙動(分布および移動)から海洋の酸性化を評価する、
    iii)炭素蓄積サイトからの炭素移動の可能性を安定炭素同位体を用いて明らかにする。
     同位体の利用が環境中の様々な問題解決のために有用であることを解説する。
  7. 世話人:北海道大学・大学院工学研究院・量子理工学部門 藤吉 亮子 准教授
  8. 参加者数:34名
    第8回
  1. 日時:平成30年1月12日(金)13:30-14:30
  2. 場所:北海道大学工学部A3-71室
  3. 題目:再処理工場のこれまでの状況と今後の展開
  4. 講演者:
  5.  新津 好伸 氏
     日本原燃株式会社 監査室 監査部 部長
  6. 講演概要:
     我が国の核燃料サイクル事業のうち、再処理工場を中心に建設から試運転、現在の状況をこれまで携わった経験を交えて、紹介する。
  7. 共催:原子力支援社会基盤技術分野(寄附分野)
  8. 北海道大学・大学院工学研究院・エネルギー環境システム部門 小崎 完 教授
  9. 参加者数:16名
    第9回
  1. 日時:平成30年3月9日(金)15:30-16:30
  2. 場所:北海道大学工学部A4-67室
  3. 題目:Outdoor radon as a tracer in the stability of atmosphere
  4. 講演者:
  5.  Prof. Janja Vaupotic
     ジョゼフ ステファン研究所
    スロベニア
  6. 講演概要:
    低層大気中に存在する天然放射性気体ラドン (222Rn)は、気温や気圧等の気象パラメータに支配されながら著しい日変動を示す。鉛直方向の空気の混合は、大気安定・ォの指標となり、また大気汚染の状況を把握するために明らかにすべき課題である。
    本研究は、大気の動きを追跡するためのトレーサーとしてラドンに注目し、その放射能濃度を連続的にモニタリングすることにより大気の安定性を評価することを目的としている。
    本講演においては、気象条件や地形の異なる観測サイトでこれまで得られた興味深い結果をわかりやすく紹介する。
  7. 北海道大学・大学院工学研究院・量子理工学部門 藤吉 亮子 准教授
  8. 参加者数:12名

第35回研究発表会

  1. 日時:平成30年2月19日(月) 10:00〜15:30, 16:45〜17:00(表彰式および閉会挨拶)
  2. 場所:北海道大学工学部 A4-63室
  3. 参加費:無料
  4. 共催:(一社)プラズマ・核融合学会北海道地区研究連絡会
  5. 発表件数:16件
  6. 奨励賞:3件
  7. 参加者数:50名

第1回支部幹事会

    第1回支部幹事会
  1. 日時:平成30年3月30日(金) 13:00〜14:00
  2. 場所:北海道大学工学部A棟4階A4-63会議室
  3. 報告:
    1. 平成29年度事業実施報告
    2. 平成29年度予算の執行状況
    3. 平成29年度支部奨励賞審査結果について
    4. 第3回支部協議委員会報告
  4. 議題:
    1. 平成30年度支部役員体制について
    2. 平成30年度支部功労賞の選出方法について
    3. 平成30年度事業実施案及び支部予算案について
    4. その他

受賞

    第35回研究発表会において優秀な研究発表を行った3名を以下のように表彰しました。

    支部奨励賞

    • Carlos Ordonez 氏(北海道大学大学院工学院)
      題目:Transport behavior of polymer coated gold nanoparticles through natural barriers
    • 吉田 健太 氏(北海道大学工学部)
      題目:ヘリオ・gロンJのNBI加熱における荷電交換損失の影響
    • 倉野 健人 氏(北海道庁)
      題目:泊発電所周辺における環境モニタリング