令和元年度北海道支部学術講演会・研究発表会・受賞

過去の行事

日本原子力学会北海道支部令和元年度事業実施報告


行事計画数実施数実施時期
定時大会116/13
支部幹事会2程度4メール審議4回(6/29, 8/30, 11/13, 12/18)
特別学術講演会216/13 (2/26の講演会は中止)
学術講演会13程度138/2, 8/28, 9/3, 9/24, 12/2, 12/13, 12/16, 12/23, 1/9, 1/10(2件), 1/18, 1/16
原子力オープンスクール336/8, 7/18, 9/13
見学会1111/20
研究発表会102/26開催中止(予稿集配布により発表は成立)

第9回定時支部大会

 日時:令和元年6月13日(木)14:30〜15:30
 場所:北海道大学 工学部 A4-63会議室
 議事:1)平成30年度事業・決算報告
    2)令和元年度事業実施案・予算について
    3)北海道支部規約の改定について
    4)令和元年度新役員の選任
    5)支部賞審査結果及び支部功労賞表彰

        支部功労賞表彰 森 治嗣 氏
表彰写真

 懇親会
 日時:令和元年6月13日 (木) 17:30〜19:30 
 場所:北海道大学百年記念会館1F Hokudai Marche
 会費:4,000円

特別学術講演会

第1回
日時:令和元年6月13日(木) 15:45〜17:00(支部大会後)
場所:北海道大学工学部A4-63会議室
講師:齊藤 伸三 氏(元日本原子力研究所理事長・元原子力委員会委員長代理)
演題:原子力発電のこれまで、そして、これから

原子力オープンスクール

    第1回
  1. 日 時:令和元年6月8日(土) 10:00〜16:30
  2. 場 所:北海道大学工学部B11講義室・B12講義室ならびに周辺
  3. 内 容:放射線に関する講義の放映、展示、体験実験(霧箱)、施設見学
  4. 参加者:霧箱作成実習80名、展示(WEN、大型霧箱、PWR模型)約1500名、施設見学168名
  5. 主催:日本原子力学会北海道支部
  6. 共催:北海道大学工学部、日本アイソトープ協会放射線安全取扱部会北海道支部
  7. 協力:WEN(Women's Energy Network)、工学祭実行委員会
    • 原子の不思議体験・ERーナー(B11教室前廊下)
      10:00〜16:30 展示・・タ験(大型霧箱装置,PWR実動模型,WENによる展示)
    • 体験実験、講義放映 (B11教室)
      10:30-15:30 体験実験(随時受付)
    • 施設見学 (超高圧電子顕微鏡室)
      10:30-15:30 随時受付(計8回ツアー)
    第2回
  1. 日 時:令和元年7月4日(木)
  2. 場 所:北海道大学工学部
  3. 内 容:体験講義、実験
  4. 参加者:中標津中学校3年生20名
    第3回
  1. 日 時:令和元年9月13日(金)
  2. 場 所:北海道大学工学部
  3. 内 容:体験講義、実験
  4. 参加者:藻岩高校1年生28名

学術講演回

    第1回
  1. 日時:令和元年8月2日(金)14:45〜15:45 
  2. 会場:北海道大学 工学部 A3-71室
  3. 演題:福島第一原子力発電の廃炉、汚染水対策事業の全体像
  4. 講演者:近藤 直樹
  5. 所属:株式会社三菱総合研究所 原子力安全事本部 廃炉推進グループ
  6. 講演概要:福島第一原子力発電所の廃炉・汚染水対策について、国(経済産業省)は、必要な研究開発のうち難易度が高いものについて、補助金を交付して、廃炉・汚染水対策に資する技術の開発を支援する事業を行っている。三菱総合研究所は事業開始以来6年に亘り、研究開発マネジメントを行う事務局業務を担っている。本講演では、廃炉・汚染水対策事業の全体像(概要)をご紹介する。
    第2回
  1. 日時:令和元年8月28日(水)16:00〜17:00 
  2. 会場:北海道大学 工学部 A3-71室
  3. 演題:感温蛍光体を用いた熱流体の温度場、速度場計測
  4. 講演者:舩谷 俊平
  5. 所属:山梨大学工学部 機械工学科 准教授
  6. 講演概要:気流,温水流といった熱流体の温度分布を2次元・3次元計測する手法としては,熱電対等の接触式センサーを多数設置し,各測定点での計測データを線形補間する手法が一般的であるが,多数のセンサーを流体中に挿入することによる・Eャれ場への影響が無視できない.そこで,温度依存性をもつ蛍光体の微粒子を流体中に分散させ,任意断面・ノレーザーシート光を照射し可視化計測する手法と,速度場計測との同時計測手法について紹介する.
    第3回
  1. 日時:令和元年9月3日(火)14:45〜16:15 
  2. 会場:北海道大学 工学部 A4-67室
  3. 演題:北大LINACやJ-PARCで実施してきた中性子イメージング実験(Bragg-edge測定)
  4. 講演者:岩瀬 謙二
  5. 所属:茨城大学 大学院理工学研究科量子線科学専攻 工学部物質科学工学科 准教授
  6. 講演概要:近年パルス中性子源を用いたイメージング実験が盛んに行われるようになってきた。茨城県東海村にあるJ-PARCが稼働する前は、研究用原子炉を中心としたラジオグラフィー(静止画の撮影)が中心であった。パルス中性子源を用いたイメージング研究は、北大LINACやKENSのビームラインを用いて小規模に実施されていた。本講演では、講演者がJ-PARCの稼働する前に北大LINACで行っていた中性子イメージング実験やJ-PARCが稼働した初期に実施された実験について紹介する。
    第4回
  1. 日時:令和元年9月24日(火)13:30〜14:30 
  2. 会場:北海道大学 工学部 A4-63室
  3. 演題:Reserch in Belgium for High Level Waste disposal
  4. 講演者:Marc Aertsens
  5. 所属:ベルギー SCK/CEN 研究所
  6. 講演概要:ベルギーでは、高レベル放射性廃棄物を地下深部の安定な粘土層に処分する計画で研究開発を進めている。本講演では、同国における低レベルおよび高レベル放射性廃棄物の処分の考え方、SCK/CEN研究所における地下研究施設の概要、さらにはそこで行われている研究成果の一部をご紹介頂く。
    第5回
  1. 日時:令和元年12月2日(月)16:30〜18:00 
  2. 会場:北海道大学 工学部 オープンホール
  3. 演題:福島第一原子力発電所燃料デブリ取り出しに向けた格納容器内部調査の進展と課題-東芝エネルギーシステムズの取り組み
  4. 講演者:浦田 英浩 氏
  5. 所属:東芝エネルギーシステムズ(株)原子力事業部 原子力福島復旧・サイクル技術部
  6. 講演概要:福島第1原子力発電所では、汚染水対策、燃料取り出し、燃料デブリ取り出し・A廃棄物対策などの廃炉作業を安全に行うため、高放射線場における遠隔操作技術の適用などの様々な技術開・ュが進められています。本講演では、2021年度内に取出しを計画している燃料デブリの取り出しに対して、現場の最前線で取り組んでおられる技術者に、格納容器内部調査の現況をご説明頂くとともに、課題と技術開発の最新状況をご紹介頂きます。
    第6回
  1. 日時:令和元年12月13日(月)13:30〜 
  2. 会場:北海道大学 工学部 A棟4階 A4-63室
  3. 演題:原子燃料サイクルの現状と今後の見通しについて
  4. 講演者:山田 立哉 氏
  5. 所属:日本原燃株式会社 執行役員 技術本部 副本部長
  6. 講演概要:東日本震災後、日本では原子力発電所が少しづつ再稼動し始める中で、最近の自然災害の原因が地球温暖化にあるのではないか、という観点から、温室効果ガスの削減に関する国際交渉が行われている。このような状況の中で、原子燃料サイクルの現状と、今後の見通しについて、議論の材料を紹介する。
    第7回
  1. 日時:令和元年12月16日(月)15:00〜16:30 
  2. 会場:北海道大学 高等教育推進機構 S講義棟2階 S8講義室
  3. 演題:アメリカにおける商業原子力発電所の廃止措置について
  4. 講演者:Lawrence Boing 氏
  5. 所属:Argonne National Laboratory Decommossioning SME / Manager, Spacial Projects-EOF
  6. 講演概要:日本において、数多くの原子力発電所が廃止措置を実施することとなっていますが、 商業用原子力発電所で廃止措置を完了した事例はまだなく、諸外国の先進事例から学ぶべきことが多くあると考えられます。本講演では、長年、廃止措置に関するトレーニングを実施されているLawrence Boing氏にお越しいただき、豊富な事例・経験に基づき、アメリカにおける廃止措置事業の概要、技術、人材育成、ステークホルダーとの関係、教訓などについてご紹介いただきます。本講演は英語ですが、日本語での要約・解説を加える予定です。
    第8回
  1. 日時:令和元年12月23日(月)16:30〜18:00 
  2. 会場:北海道大学 工学部 オープンホール
  3. 演題:高レベル放射性廃棄物の地層処分に関する事業概要と安全確保について
  4. 講演者:窪田・@茂 氏
  5. 所属:原子力発電環境整備機構(NUMO)技術部部長
  6. 講演概要:原子力発電を進め・髀繧ナ、高レベル放射性廃棄物の処分の実現が大きな課題とされています。フィンランドをはじめとした諸外国にて処分地選定などが着実に進められている中、我が国では国民理解・地域理解を深めていくための取組を一層強化するため、2017年に科学的特性マップが国から公表されました。本講演では、地層処分事業の実施主体である原子力発電環境整備機構(NUMO)の技術部長にお越し頂き、地層処分の安全確保の仕組み、科学的特性マップの作成の経緯・基準、さらには地下施設建設のための具体的検討例として坑道掘削技術についてご紹介頂きます。
    第9回
  1. 日時:令和2年1月9日(木)16:30〜18:00 
  2. 会場:北海道大学 工学部 A棟4階 A4-63室(原子会議室)
  3. 演題:日本原子力研究開発機構の現状と将来
  4. 講演者:永井 俊尚 氏 (日本原子力研究開発機構 戦略・国際企画室次長)
          高畠 容子 氏 (日本原子力研究開発機構 核燃料・バックエンド研究開発部門 核燃料サイクル工学研究所)
          鈴木 恵理子 氏 (日本原子力研究開発機構 原子力科学研究部門 原子力基礎工学研究センター)
          静川 裕太 氏 (日本原子力研究開発機構 高速炉・新型炉研究開発部門 大洗研究所)
          井上 尚子 氏 (日本原子力研究開発機構 核不拡散・核セキュリティ総合支援センター)
  5. 講演概要:日本原子力研究開発機構は、国立研究開発法人として、我が国の原子力研究を担ってきている。ご講演では、幅広い原子力研究の中から、@東京電力福島第一原子力発電所事故に対する処理・処分に係る研究開発、A原子力安全研究、B高速炉材料研究、C核不拡散・核セキュリティ強化に向けた取組などのそれぞれの分野における最先端研究例を若手研究者が紹介する。また、同機構の将来ビジョン「JAEA 2050 +」について、永井氏よりご紹介頂く予定である。
    第10回
  1. 日時:令和2年1月10日(金)13:00〜 
  2. 会場:北海道大学 工学部A棟3階 A3-71室
  3. 演題:処分にベントナイトは必要か?
  4. 講演者:大江 俊昭 氏
  5. 所属:東海大学名誉教授、東電設計株式会社・レ問
  6. 講演概要:ベントナイトは処分システムの常連材料であり、地層処分の分野では、古くは、1970年代にスウェーデンSKB−1タイプの処分場デザインに登場している。一方、NUMOの包括的技術報告では、人工バリアの核種移行抑制機能は、重要核種の半減期に比べて、極く短期的なものに留まっており、この程度の性能を発揮するのにベントナイトが不可欠なのか、もう一度常識を眺め直してみることも必要ではないか。
    第11回
  1. 日時:令和2年1月10日(金)14:30〜 
  2. 会場:北海道大学 工学部A棟3階 A3-71室
  3. 演題:青森県量子科学センターにおける研究の現状と今後の展開
  4. 講演者:徳永 透子 氏
  5. 所属:青森県量子科学センター
  6. 講演概要:青森県量子科学センターは量子科学分野の人材育成と研究開発への貢献を目的として平成29年10月に設立された施設である。当センターではサイクロトロン加速器を用いて、中性子照射による透過像作成(NRT)およびホウ素中性子捕捉療法(BNCT)、陽子線照射によるPET薬剤合成用の放射性同位体の製造および粒子線X線分析(PIXE)などが実施されている。当センターで行われている研究の現状と今後の展開について紹介する。
    第12回
  1. 日時:令和2年1月15日(水)16:30〜18:00 
  2. 会場:北海道大学 工学部A棟1階 A1-17室
  3. 演題:高レベル放射性廃棄物の地層処分に関する事業概要と安産確保について
  4. 講演者:新榮 邦彦 氏
  5. 所属:北海道電力(株) 泊発電所 機械保修課
  6. 講演概要:エネルギー需給率・CO2削減・2030年代電源構成・世界の状況などの観点から原子力の必要性についてご講演いただく。また、泊発電所再稼働へ向けて、福島事故・新規制基準対応各種対策の状況についてご紹介いただく。
    第13回
  1. 日時:令和2年1月16日(木)16:30〜 
  2. 会場:北海道大学 工学部A棟4階 A4-63室
  3. 演題:3.11の女川での状況と女川・東通再稼働の取り組み
  4. 講演者:新川 伸之 氏
  5. 所属:東北電力(株) 原子力本部 原子力部 原子力業務課長
  6. 講演概要:平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の震央から最も近い女川原子力発電所における被害・フ・況と,被害を最小限にとどめることに繋がった東北電力の災害に対する考え方,備えをご紹介いただくととも・ノ,同社の原子力の状況と今後の見通し等をご説明いただ・ュ。

サマーセミナー

  1. 日 時:令和元年9月18日(水)〜 9月19日(木)
  2. 内 容:幌延深地層研究センター見学及び原子力関連事業者(北海道電力、東北電力、三菱重工業、日本製鋼所、JAEA)による講義、交流会
  3. 見学場所:幌延深地層研究センター (北海道天塩郡幌延町)
  4. 研修場所:幌延深地層研究センター国際交流施設
  5. 宿泊場所:豊富温泉 ホテル豊富 (北海道天塩郡幌延町)
  6. 参加者:大学生、大学院生、社会人 25名
集合写真1 集合写真2

泊発電所見学会

  1. 見学先: 北海道電力(株)泊発電所
  2. 参加者: 23名(内、学生は18名)
  3. 開催日: 2019年11月20日(水)
  4. プログラム:
    • 8:00
      • バス1 北海道大学 出発
      • バス2 室蘭工業大学 出発
    • 10:45          「とまりん館」 到着
    • 10:50-11:20  「とまりん館」会議室にて概要説明
    • 11:20-11:30  発電所構内へ移動
    • 11:30-11:40  安全対策工事状況・資機材等の見学(車窓より)
    • 11:40-11:55  展望台から発電所の全景の見学(降車)
    • 11:55-12:10  3号機出入建屋へ移動
    • 12:10-13:10  3号機見学者専用ルート見学(中央制御室・タービン建屋・燃料取扱棟)
    • 13:10-13:20  「とまりん館」へ移動
    • 13:20-14:20  質疑応答・昼食
    • 14:20          「とまりん館」出発
    • 16:20
      • バス1 北海道大学 到着・解散
      • バス2 室蘭工業大学 到着・解・U
  • 集合写真